Webアプリケーションによるコンバインロボットの遠隔モニタリング
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概要
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日本の農業では,農業従事者の減少および高齢化が深刻な問題となっている.これらの問題に対処するため,集落営農や農家の法人化によって少人数で広い圃場面積を耕作していくことが必要である.このためには,農作業の省人化や自動化が重要であり,トラクタ,田植機,およびコンバインなどの農業機械の自動走行や無人作業に関する研究が進められている.これらの農業ロボットが実用化され,一つの農業組織が複数台同時に利用するようになれば,個々のロボットの農作業を適正化し,効率良く運用すると共に,作業の進捗状況や安全性を監視する必要がある.本研究では,ロボットの運行状況を圃場から離れた基地局で監視すると共に,作業履歴の記録やトラブルの発生を分かりやすく表示するためのロボット遠隔モニタリングシステムを開発した.このシステムの操作性や表示性能を評価するため,自脱コンバインロボットによる稲の収穫作業を遠隔モニタリングする実験を行った.その結果,開発したシステムは,ロボットの作業情報をリアルタイムでデータベースサーバに記録すると共に,スマートフォンやパソコンなどのWebブラウザを利用して,ロボットの作業状況を地図やメータ類で表示することが可能であった.
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