カルバマゼピン(CBZ)単剤で発作抑制にいたった症例における至適投与量の検討
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概要
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カルバマゼピン(以下CBZと略す)単剤で2年以上発作が抑制されている122例における至適投与量を検討した。対象症例のてんかんの初発年齢は1~74歳、初発年齢の平均は23.5±18.8歳、中央値は21歳だった。CBZの投与量は100~1,000mg/日、平均投与量は412.1±203.3mg/日、中央値は400mg/日であり、800mg/日を超える投与例は4例に過ぎなかった。投与量と初発年齢に統計学的に負の相関、すなわち初発年齢が高年齢になる程CBZ投与量が少なくなる傾向を認めた。発作型は複雑部分発作(以下CPSと略す)のみが29例と最も多かった。CBZ有効例は比較的少量で効果が得られ、800mg/日まで使用して発作が抑制されない時は他剤に切り替えるか、新薬の追加もしくは外科治療の検討をする治療上の目安となるかもしれない。
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