小児てんかん重積状態および発作頻発に対するfosphenytoinの有用性
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概要
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小児てんかん重積状態および発作頻発に対するfosphenytoin(fos-PHT)の有用性と薬物動態について、2歳未満と2歳以上の2群にわけて検討した。有効率は、2歳未満と2歳以上でともに約70%であった。副作用は2歳以上の1例で認められ、一過性血圧低下を呈したが自然回復した。初回投与(22.5mg/kg)後のphenytoin(PHT)血中濃度の変化は、2歳未満と2歳以上で有意差はなく、10~15時間で有効血中濃度を下回った。維持投与(7.5mg/kg/day)では、投与期間が長くなるとトラフ値PHT血中濃度が減少し、有効血中濃度は維持できなかった。本剤は、2歳未満を含めた小児てんかん重積状態および発作頻発に対して有効かつ安全に使用できると考えられた。PHT有効血中濃度を維持するために、fos-PHTの初回投与量と維持投与量は、海外での推奨投与量と同程度まで使用したほうがよいと思われた。
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