ピリジル基並びにピリジニウム基を持つ感温性高分子ゲルの合成とその有機化合物吸着能
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概要
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4-ビニルピリジン (4VP), <I>N</I>-イソプロピルアクリルアミド (NIPAAm), テトラエチレングリコールジメタクリレート (4G) をクロロホルムに溶解し, 界面活性剤と分散剤であるMgCO<SUB>3</SUB>の存在下, 飽和硫酸ナトリウム水溶液中で懸濁重合することにより, 球状の4VP-NIPAAm-4G共重合体を合成した。合成した共重合体ゲルは感温性を示し, その有機物吸着能を測定した結果, ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム (SDBS) 等の界面活性剤や, 黄色4号または赤色102号などのアニオン性食用色素, さらに環境ホルモンとして疑いのあるビスフェノール-A (BPA) をよく吸着することが確認された。また, 4VP-NIPAAm-4G共重合体を種々のヨウ化アルキルにより四級化した共重合体についても, 同様に水溶液中での膨潤挙動や有機物吸着能およびその温度依存性などについて検討を行った。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
著者
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緒方 智成
熊本大学大学院 自然科学研究科
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野中 敬正
熊本大学大学院自然科学研究科
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長迫 直
熊本大学大学院 自然科学研究科
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栗原 清二
熊本大学大学院 自然科学研究科
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野中 敬正
熊本大学大学院 自然科学研究科
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