第三の包接化合物「カリックスアレーン」を基体とする機能設計:-フェノール樹脂より生まれたハイテク材料-
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概要
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カリックスアレーンはフェノールとホルムアルデヒドより生成する大環状化合物である。フェノール樹脂より生まれたこの化合物は, シクロデキストリンやクラウンエーテルを凌ぐ程の豊富なポテンシャルに恵まれた新ハイテク材料であることが立証されつつある。しかも有機化学的手法により, 容易に種々の機能材料へ誘導することが可能である。本稿では, 金属イオンの超精密認識, 希土類金属イオンの発光, フラーレンの画期的新精製法, 分子集合体としての機能などにおいてカリックスアレーンが果たしている役割について解説する。
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