橋かけポリアミノアミド
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概要
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2, 2′- (1, 3-フェニレン) ビス-2-オキサゾリン [1] および2-フェニル-2-オキサゾリンを用いて, ジアミンとの反応を調べ, これらが触媒の存在下で芳香族ジアミンと容易に反応すること, その際第1級のアミンは2官能として働くこと, 有効な触媒は, 強酸, あるいはアミンと反応して強酸を生成するもの (有機ハロゲン化物やスルホン酸エステル) であることを見付けた。また, ジアミン-触媒系のpH及びハロゲン化合物のハロゲン種による触媒活性の違いとオキサゾリンの単独重合のメカニズムから, 反応は, オキサゾリン環がプロトンで活性化されて開環し, 末端にハロゲンが結合し, ついでそれがアミンと反応するという形で進行すると考えた。<BR>以上の知見から [1] と4, 4′-ジアミノジフェニルメタン [2] を, モル比で1~2 : 1の範囲で反応させて (触媒 : 臭化オクチル), 熱硬化性樹脂を得, その物性を調べた。本樹脂は, 固くて (ショアー硬度D : 90以上), 強度が大きく (曲げ強さ : 19~23kgf/mm<SUP>2</SUP>), かつ耐衝撃値が大きい ([1] : [2] =1.2~1.7 : 1の組成範囲では, アイゾット衝撃値は8kgf・cm/cm以上) 。荷重たわみ温度は組成によって大きく異なる (128℃~229℃) 。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
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