反応型射出成形技術-RIM・RRIMの現状と将来性について
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概要
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RIM (Reaction Injection Molding) 成形法は, 当初ヨーロッパで家具, スキー芯材を中心に使用されてきたが, 1975年, 米国GM社のスポーツカーのフェイシャにウレタンRIM弾性体が採用され, これが自動車分野へのRIM成形の本格的進出の第一歩となった。<BR>爾来, 自動車の軽量化, 安全性の両面から, 耐衝撃性に優れたウレタンRIMが, バンパーを始め, 各種用途に使用されてきた。現在製品化されているものは, 全てポリウレタン樹脂 (以後単にウレタンと呼称する) から出来ているが, 本質的にこのRIM成形法は, 高反応性のモノマーに近い低分子化合物を金型内で急速に高分子量化し, 最終製品を得るものであり, ウレタン以外にナイロン, ポリエステル, エポキシ等が対象として考えられ, 研究が進められている。<BR>更に, この成形法の特徴は, 種々の充填材を簡単に配合することが出来ることから, 強化RIM (RRIM) としての用途展開が進みつつある。特に自動車外装材として, GM社のFieroにウレタンのRRIMが本格的に採用された事から, 今後急速に需要が拡大していくものと思われる。本報では, このRIM (RRIMを含む) の最近の用途展開及び今後の動向について紹介した。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文