BTレジン
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概要
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BTレジンは1974年三菱瓦斯化学で発明された新しい耐熱性付加重合型熱硬化性樹脂であり, その成分は西独バイエル社が発明したトリアジン成分と, ビスマレイミド成分からなる。そして, 熱重合反応により合成されるBTレジンは, 分子内にイミド環を有するポリイミド樹脂の一種に分類される。このレジンは高耐熱で高摩耗性, 低誘電特性や耐マイグレーション性などの電気特性を有し, 且つすぐれた成形性, 作業性, 反応性及び低毒性などの特性を併せもつ極めてユニークな実用性の高い高性能材料である。このような諸特性が国内をはじめ海外に於いて高く評価され, 電子機器用プリント配線材料, 航空機用構造材料, 重電機器用絶縁材料, 粉体塗料, 成形材料, 電子部品用保護コーティング材など広範囲な分野で実用化が進められている。<BR>本稿では機能性材料の原料としてのシアネート基の反応性, BTレジンの製法, BTレジンの特性とその用途開発の現況について概説する。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文