ポリケイ酸エステルの生成と縮重合
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概要
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ケイ酸エステルの合成及びポリケイ酸エステルの生成と縮重合過程に関連した研究を整理し, 若干の応用例を紹介した。ケイ酸エステルの物理化学的安定性はアルコキシ基の立体効果に依存し, 嵩張った誘導体はすぐれた耐水性, 耐熱性, 等を与える。ケイ酸エステルの加水分解, 縮合反応は何れも5配位中間体を経過し, 縮合反応におけるケイ酸の官能性は<3.5である事が示された。またポリケイ酸の生成はオルトケイ酸の遂次縮合反応によるものでなく, ケイ酸オリゴマー2次構成単位の形成を介して行われ, pHの影響を敏感に受ける。中性領域におけるケイ酸溶液の安定化には水素結合剤, メタノール, クロム酸等の共存が有効であり, 多価カチオンの存在はゲル化を促進する事が見出された。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文