高アルカリ・レゾールの組成と粘度特性
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概要
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高分子レゾール, 低分子レゾールおよび両成分混合樹脂中のフェニル核に対し, 0.4~0.8モルの水酸化ナトリウムを配合して調製した高アルカリ・レゾールの粘性挙動を, Couette型回転粘度計によって検討した。こゝで用いた高分子レゾールは, 低分子量区分を除去したハイオルソおよびランダム・ノボラック樹脂のメチロール化物であって, 夫々ハイオルソ型, ランダム型の特徴を有し, 約0.5モル/100gのメチロール基が付加されている。また, 低分子レゾール・モデルとしては, サリゲニンを選定した。<BR>Single-bob法によって測定した50%濃度の樹脂液の流動曲線から, 次の結論を得た。高分子レゾール配合比が高く, アルカリ配合量が少ない樹脂液は, 高粘性の準粘性流体としての挙動を示すが, アルカリおよび低分子レゾール配合量の増大によって, 粘度は低下し, 勢断応力と速度勾配との直線性が認められるようになってくる。また, 分子形態に拡がりをもつハイオルソ型高分子レゾールの粘度上昇に対する寄与率は, ランダム型に比し極めて高い。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文