硬化反応面におけるアクリル樹脂の開発動向
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概要
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アクリル樹脂は, 熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂として優れた性能を発揮するために, 塗料, 接着剤, 繊維などの各種用途に幅広く使用されている。また, 要求性能が厳しい用途には, 通常熱硬化性アクリル樹脂が用いられている。<BR>熱硬化性樹脂としてアクリル樹脂を適用する場合, アクリル樹脂中にヒドロキシル基を導入し, ヒドロキシル基とアミノ樹脂との加熱下における反応, あるいはヒドロシキル基とイソシアネートとの常温~加熱下における反応により架橋構造を形成させることが一般的である。<BR>しかしながら, アミノ樹脂を用いた場合, 近年の環境変化, 特に酸性雨に対し対応が困難であること, イソシアネートを用いた場合, 1液化が困難なことなど, 更に熱硬化性アクリル樹脂の高機能化が必要になっている。<BR>本稿では, 塗料用途を対象に, かつ反応面を中心に最近の熱硬化性アクリル樹脂の開発例を紹介する。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文