光ファイバ被覆用紫外線硬化型コーティング材
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概要
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通信用石英系光ファイバの被覆に用いられるUVコーティング材の開発動向についてまとめた。コーティング材は内側の光伝送特性を保証する軟い一次被覆と, 外側の機械的強度を付与する硬質の二次被覆の二層構成からなっている。光ファイバの高速線引きと長期信頼性向上の点から, これらの材料に要求される特性も多岐にわたっている。硬化膜の物性を支配する反応性オリゴマーと光重合開始剤に焦点をあて, 材料開発の現状をまとめた。オリゴマーでは, 硬質から軟質タイプまで用途, 機能に合わせ, 幅広い分子設計が可能なアクリレート系について, 構造と物性との関連を中心に紹介した。光重合開始剤では, 入手容易なラジカル開裂型を選び硬化性に及ぼす影響について検討した結果を紹介し, 比較的優れた特性を示したアシルポスフィンオキサイドについて考察した。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文