不飽和ポリエステル樹脂を中心としたマトリックス樹脂の最近の進歩
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概要
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不飽和ポリエステル樹脂は, 1953年に国産化されて以来, ボタン, 化粧板などの非FRP用, 住宅機材, 舟艇, タンク, 工業部品などのFRP用マトリックス樹脂として広範に用いられ, 生産高は1988年に過去最高の23万トンに達した。<BR>約80%を占めるFRP用においては, 成形法も従来のハンドレイアップを中心とした成形法から加熱加圧成形法への移行が年々強まりマトリックス樹脂もこれに適した開発が行われている。さらに複合材としての高機能化に対応すべくエポキシ樹脂, ウレタン樹脂, アクリル樹脂との境界領域における樹脂開発が自動車分野への応用を目的として行われている。FRP用を中心に, 不飽和ポリエステル樹脂およびその周辺樹脂の高機能化について最近の技術動向を述べる。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文