当院における脳神経外科ホットラインの現状 : 地方都市における脳神経外科医の役割を顧みて : 過去3年間の後方視的検討
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概要
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当院では時間外の頭部外傷, 頭痛および脳卒中疑い患者等当科的疾患は, 日当直医を介さず, 直接脳神経外科医が連絡を受けるホットラインで対応している. 2009年6月∼2012年5月までの3年間に時間外に対応した症例546例を検討した. 男性285例, 女性261例, 平均年齢65歳, 救急車搬送338例, 入院356例. 当科的疾患は372例で, 脳卒中 (207例) が最多であった. 脳卒中適合率は, 言語障害 (82.1%), 麻痺 (80.2%), 昏睡 (77.4%) で有意に高く, 頭痛 (23.6%), めまい (12.1%), 失神 (11.1%) では有意に低かった. 耳性めまい, 高血圧, 感染症, 低血糖などが適合率低下要因疾患であった. ホットラインはwide triageとして機能していた. 適合率を改善し, 地域医療に貢献できれば幸甚である.
- The Japanese Congress of Neurological Surgeonsの論文