月経症状に及ぼす生活関連因子の検討
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概要
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健康センター利用者のうち,月経症状の有無により2群に分け,同時にライフスタイル調査と身体計測値も加味して,月経症状を訴える学生の背景因子や特徴を分析し,学生の生活指導に生かすことを目的とした.有症状としては,月経痛67.0%,月経不順29.8%,月経量異常6.3%,無月経5.2%,不正出血5.2%の順に出現し,10%に月経痛と月経不順の重複がみられた.有症状群では無症状群に比して,痩せており,昼食または夕食の欠食が多く,肉類の摂取が少なく,食事は栄養バランスより食べたい物を優先していた.また,睡眠時間が短く,手足の冷えやだるさの身体症状を伴っていた.有症状群内の症状別の特徴は,月経痛,月経不順のある学生で欠食が多く,特に月経不順のある学生は,牛乳,卵などの蛋白質および野菜の摂取が少なく,眠れないとの睡眠障害が認められた.月経痛のある学生では頭痛,だるさを,月経不順のある学生ではだるさなどの身体症状が認められた.無月経の学生では血圧が低いことがわかった.
- Institute of Human Culture Studies, Otsuma Women's Universityの論文