多発性脳神経障害を伴うRamsay-Hunt症候群の1 例
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概要
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水痘帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV)感染によるRamsay-Hunt症候群(ハント症候群)はまれに第7,8脳神経以外の脳神経症状を合併することがある.今回,多発性脳神経障害を伴うハント症候群の1例を経験したので報告する.症例は79歳の男性,左耳介部の帯状疱疹,顔面脱力および左の声帯,軟口蓋と舌の麻痺等を認め,第9~12脳神経の障害を伴うハント症候群の診断となった.柳原スコアで6/40と重症であり,入院のうえ,抗ウイルス薬,ステロイドおよび神経ブロック等で治療をしたが,難治性で顔面神経麻痺の改善は乏しかった.それ以外にも嚥下困難や吃逆,誤嚥性肺炎等の対症療法に苦慮した症例であった.
著者
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