ブデソニド内服による食道ESD後の狭窄予防
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概要
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食道のESD後の狭窄予防として,近年ではステロイド内服が使用されつつあるが,副作用の危惧から,糖尿病・ウイルス性肝炎などの患者は除外されている.<BR>ブデソニドはアンテドラッグステロイドで,局所での抗炎症反応効果が高く,全身作用が極めて低いとされているため,従来は除外されてきた症例の対象拡大が期待できる.内服であり,投薬も簡便である.今回われわれは,ブデソニドを用いて狭窄予防を試みた,食道2/3周以上剥離した5例について検討を行った.<BR>全周剥離症例に対しては効果不十分であるが,現在のところ4/5周までは狭窄予防できている.症例を重ね,今後も更なる検討を行う予定である.
- 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会の論文
著者
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緒方 伸一
佐賀県立病院好生館 消化器内科
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梶原 哲郎
佐賀県立病院好生館 放射線科
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宮原 貢一
佐賀県立病院好生館 消化器内科
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冨永 直之
佐賀県立病院好生館 消化器内科
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山口 太輔
佐賀県立病院好生館 消化器内科
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樋口 徹
佐賀県立病院好生館 消化器内科
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