胃微小印環細胞癌の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
症例は59歳女性.健診での上部消化管内視鏡検査において,胃体下部前壁に4mmの0-IIb型印環細胞癌を指摘された.病変は周囲粘膜に比し淡褪色を示す類円形病変として特徴的な肉眼像を呈していた.鉗子生検後,病変確認困難となったがNBI併用拡大内視鏡観察により病変を再度確認することができた.ESDが施行され,2年6カ月経過したが再発は認めていない.本症例は印環細胞癌であり,稀な疾患ではないが,その微小病変の報告は極めて少ない.今回,われわれは印環細胞癌の初期病変の一つと考えられる微小病変を内視鏡的に観察し得たためここに報告した.
- 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会の論文
著者
-
馬場 洋一郎
JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院中央検査科病理
-
岡野 宏
JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院 消化器内科
-
渡辺 玄
新潟大学大学院 医歯学総合研究科分子診断病理学分野
-
齊藤 知規
JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院 消化器内科
-
向 克巳
JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院 消化器内科
-
佐瀬 友博
JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院 消化器内科
-
松崎 晋平
JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院 消化器内科
-
田中 宏樹
JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院 消化器内科
-
磯野 功明
JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院 消化器内科
-
石原 禎子
JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院 消化器内科
-
馬場 洋一郎
JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院 病理診断科
関連論文
- 4 外科切除例からみた表在Barrett食道癌の進展範囲と深達度診断(第6回新潟食道・胃癌研究会)
- 胃癌の病理分類と分子診断
- SF-027-2 胃の小腸型(完全型)腸上皮化生の発生に関する病理形態学的研究
- W7-2 子宮内膜細胞診における細胞塗抹方法の比較検討(検体採取・塗抹法の精度管理(検体採取・塗抹法の工夫と効果),グローバル時代の細胞診,第47回日本臨床細胞学会秋期大会)
- 0818 胆嚢壁各層におけるlymphatic vessel densityとrelative lymphatic vessel area(胆道基礎,一般演題,第61回日本消化器外科学会定期学術総会)
- 290 HPV検査を併用した子宮頸部細胞診に関する検討(子宮頸部3(7),一般演題,第46回日本臨床細胞学会秋期大会)
- 胆嚢・胆管同時性重複癌の頻度と臨床病理学的特徴(肝・胆・膵32, 第60回日本消化器外科学会定期学術総会)
- P-276 乳腺腺様嚢胞癌の一例(乳腺(12),グローバル時代の細胞診,第47回日本臨床細胞学会秋期大会)
- P-298 子宮頸部異形成におけるハイリスクHPV陽性群と陰性群の経時的変化と細胞学的検討(子宮頸部(10),グローバル時代の細胞診,第47回日本臨床細胞学会秋期大会)
- 316 乳腺穿刺吸引細胞診における推定組織像判定の成績と問題点(乳腺2(9),一般演題,第46回日本臨床細胞学会秋期大会)
- 膀胱原発純粋型印環細胞癌の1例
- 0-IIb型小胃印環細胞癌術後に異時・異所性再発をきたした0-IIb型微小胃印環細胞癌の1例
- 胃微小印環細胞癌の1例