迷入した膵管ステントを血管内処置具により回収し得た1例
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概要
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症例は54歳の女性.急性化膿性胆管炎を発症し胆管ドレナージ目的の胆管ステント留置術を施行し,ERCP後膵炎を予防するために膵管ステントを留置した.後日,腹部CTにて膵体部に膵管ステントが迷入していることが判明した.このため,膵管ステント抜去術を施行した.膵管径が小さく,内視鏡処置に苦慮することが予想され,血管内処置具であるGooseNeck<SUP>TM</SUP> Microsnareを使用し回収することができた.2012年より内視鏡的膵管ステント留置術が保険収載となり,今後こうした症例が増えてくる可能性がある.今回デバイスを工夫することで比較的容易に抜去し得た症例を経験したため報告する.
- 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会の論文
著者
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真喜志 知子
豊見城中央病院 消化器内科
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加藤 功大
豊見城中央病院 消化器内科
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峯松 秀樹
豊見城中央病院 消化器内科
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千代田 啓志
豊見城中央病院 消化器内科
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大城 拓巳
豊見城中央病院 消化器内科
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羽根田 賢一
豊見城中央病院 消化器内科
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大中 祐太郎
豊見城中央病院 消化器内科