内視鏡的胆道ドレナージで治療したセフトリアキソンによる胆嚢・総胆管偽結石の1例
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概要
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透析患者に生じたセフトリアキソンによる胆嚢総胆管偽結石の1例を報告する.54歳の女性が大腸憩室炎を発症し,セフトリアキソンが投与された.第13病日に右季肋部痛が出現し,肝胆道系酵素の上昇とCTで胆嚢・総胆管内に高吸収構造物を認めた.入院時のCTでは指摘できず,同薬剤による偽結石と考えられた.内視鏡的胆道ドレナージを行い,第33病日に胆嚢・総胆管内の高吸収構造物は消失した.セフトリアキソンによる偽結石は比較的短期間に自然消失すると報告されているが,胆道閉塞を生じた場合や消失に時間を要する場合は,胆道ドレナージを考慮すべきである.
著者
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棚橋 仁
大分大学 医学部消化器内科
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村上 和成
大分大学 医学部消化器内科
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藤岡 利生
大分大学 医学部消化器内科
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沖本 忠義
大分大学 消化器内科学講座
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児玉 雅明
大分大学 消化器内科学講座
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藤岡 利生
大分大学 消化器内科学講座
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村上 和成
大分大学 消化器内科学講座
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棚橋 仁
大分大学 消化器内科学講座
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