気象の変化に伴うナシ黒星病の秋季防除適期の再検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
温暖化の影響をはじめとする気象変化の影響により,ナシ黒星病の秋季防除の適期が遅れた可能性が危惧されたため,秋季防除の適期を再検討した。千葉県における2007年~2011年の秋季の気温は1981年~1985年と比べ上昇しており,それに伴い黒星病の感染好適気温となる時期も10日間程度遅れていた。しかし,9月下旬~12月上旬にかけて,立木仕立ての「長十郎」を用いて時期別防除試験を行った結果,10月下旬~11月上旬が秋季防除の適期であると考えられた。このことから,1985年当時と比べて,温暖化等による防除適期の遅れはまだ無いと推定された。
著者
関連論文
- ナシ黒星病防除支援情報システム「梨病害防除ナビゲーション」の開発
- (72) 気象データを用いたナシ黒星病の防除支援システムの開発 : (3)黒星病感染危険度の自動算出システムの構築(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- ナシ病害防除支援情報システムの開発--梨病害防除ナビゲーション
- トマトかいよう病菌のPCR法による検出
- 養液栽培におけるトマトかいよう病の発生と培養液による蔓延
- (34)養液栽培におけるトマトかいよう病の発生と培養液の温度との関係(関東部会講演要旨,平成19年度地域部会講演要旨)
- ナシ黒星病菌子のう胞子の飛散消長とモデル化
- (66) 気象データを用いたナシ黒星病の防除支援システムの開発(2) : 「梨病害防除ナビゲーション」の開発(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (65) 気象データを用いたナシ黒星病の防除支援システムの開発(1) : 子のう胞子の飛散消長とそのモデル化(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 農作物の損害防止とIPM(総合的病害虫・雑草管理)(9)損害防止のためのIPM実践技術(ナシ病害)
- (17)ナシ萎縮病樹から分離されたPhellinus属菌の接種による萎縮症状の発生(関東部会講演要旨,平成19年度地域部会講演要旨)
- (12)カブモザイクウイルスP3タンパク質のカブでの病徴決定因子としての役割(北海道部会講演要旨)(平成15年度地域部会講演要旨)
- P9-6 植物由来フィターゼ遺伝子の単離とフィチン態リン利用能について(ポスター紹介,9.植物の無機栄養,日本土壌肥料学会 2005年度大会講演要旨集)
- (9)カブモザイクウイルスに感染したシロイヌナズナの病徴決定因子のマッピング(北海道部会講演要旨)(平成15年度地域部会講演要旨)
- ナシ炭疽病における罹病落葉および越冬花芽の第一次伝染源の可能性
- 果樹研究最前線(198)梨病害防除ナビゲーション
- 今年のナシ病害の防除対策 (特集 今年[平成23年]の重要病害防除策)
- ナシ炭疽病の発生生態と防除対策
- 今年のナシ病害の防除対策 (特集 今年[2009年]の重要病害防除策)
- 千葉県におけるナシの開花期および幼果期におけるナシ黒星病および心腐れ症の薬剤防除
- ナシ萎縮病菌 Fomitiporia sp. におけるヘテロタリズム
- ナシ黒星病防除における脱メチル化阻害 (DMI) 剤の防除効果並びに残効期間
- 培地上におけるナシ萎縮病菌 (Fomitiporia sp.) の菌糸伸長および担子胞子発芽に与える殺菌剤の影響
- 気象の変化に伴うナシ黒星病の秋季防除適期の再検討
- ナシ黒星病防除における脱メチル化阻害(DMI)剤の防除効果並びに残効期間
- 気象の変化に伴うナシ黒星病の秋季防除適期の再検討