5.地域医療を支える現場の立場から
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概要
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内科医不在になった病院で総合内科医が主体となって内科を再建,再構築した事例を報告する.1病院での体験からではあるが総合内科が内科診療の中核となった場合の効果などについて以下のような事が言えると思われる. (1)少数の医師によっても診療の再開,診療体制の再構築が可能であった. (2)総合内科の教育研修を求める若手医師が集まる魅力的環境を作ることで継続的人材確保が出来る. (3)そのためには臨床現場を診療のみならず教育研修環境にかえていくことが重要である. (4)指導医と研修医からなる総合内科グループが比較的少数の臓器別専門医と業務を効率的に分担することによって臓器別縦割りではない新しい内科診療体制と教育システムが生まれる. (5)医師不足のへき地だけでは無く都会型の病院においてもこの方法は有効と思われる.
- 社団法人 日本内科学会の論文