炎症性腸疾患以外を基礎疾患としたサイトメガロウイルス腸管感染症の内視鏡的検討
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概要
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【目的】炎症性腸疾患以外を基礎疾患としたサイトメガロウイルス(CMV)腸管感染症の内視鏡像を明らかにする【方法】生検組織でCMV感染症と診断した15例を対象にi)臨床像,ii)内視鏡像,iii)治療反応性について検討した【成績】i)平均年齢64.1歳,男女比8:7,87%に消化器症状を認め,基礎疾患は造血器悪性腫瘍が47%と最多であった.ii)内視鏡像は発赤・アフタ性病変・びらん,潰瘍(不整形,打ち抜き,縦走,平皿状,輪状,地図状),顆粒状粘膜に分類されたが,複数の潰瘍形態が共存する例は比較的少なかった.iii)抗ウイルス剤の奏効率は41.7%であった.【結論】炎症性腸疾患以外を基礎疾患としたCMV腸管感染症の好発部位は回盲部と左側大腸で,粘膜障害が比較的軽度であった.
- 日本大腸肛門病学会の論文
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