地上デジタル放送周波数再編(リパック)におけるワンセグノイズ付加方式の開発
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概要
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地上デジタル放送への完全移行後は,アナログ,デジタル並行放送期間中に暫定的に使用されていた710~770MHz までの周波数帯域から470~710MHz までの周波数帯域への周波数の移行(強制リパック)や,受信品質を確保できない一部のデジタル放送送信親局,および中継局の周波数の移行(改善リパック)があり,効率的な周波数移行と受信対策を行う必要があった.受信機が雑音の少ない信号を選択する性質を利用し,ISDB-T方式のワンセグ部分に送信側からノイズを付加すると確実に固定受信機が新しい波に移行することを確認し,「ワンセグノイズ付加法」と名付け実験,検証を行った.この方式では,固定受信の品質を損なうことなくリパックが可能で,全国の対象局所で多用され,対策期間,規模の縮小と受信者の不利益を最小限に押さえることに貢献したと言える.なお,この手法は,今後のデジタル置局計画や混信回避等による周波数変更にも引き続き有効な手法である.