倫理性が確保された臨床研究を行うために
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概要
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研究者は,臨床研究に倫理性が求められる理由,臨床研究を行うための倫理要件を理解したうえで,臨床研究を計画し行うべきである。研究者として臨床研究の倫理性について考えることは,医療者としての倫理性を高めることにもつながると考える。倫理性が確保された臨床研究を行うための倫理要件として,ヘルシンキ宣言と米国NIH(National Institute of Health)のEmanuelらが2000年に発表した臨床研究倫理の7要件を紹介する。倫理性が確保された臨床研究とは,倫理的正当性,研究の社会的必要性,科学的妥当性がバランスよく担保されたものである。科学的妥当性を確保することが倫理的責務であることを強調したい。この点からもEmanuelらの研究倫理7要件を認識することは重要である。またインフォームド・コンセントや個人情報の保護,研究デザイン別の倫理的注意事項について述べる。
- The Japanese Society for Pediatric Nephrologyの論文
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