効率的紫外線分解・濁度測定によるTOCの分析方法
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概要
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複数方向から紫外線を照射できるU字型ブラックライトと扁平なフッ素樹脂製反応容器を用い,5,000 mg·L<SUP>-1</SUP>以上のアナターゼ型酸化チタン粉末共存下,pH 3~5程度で,60~80℃程度に加温し,かつ空気を100~200 cm·min<SUP>-1</SUP>程度で循環通気して受光面積を増加させ,かつ酸化チタンを常に浮遊させることによって,炭素換算で50 mg-C·L<SUP>-1</SUP>程度までの有機物を完全に酸化分解できることを明らかにした。また,発生した二酸化炭素をアルカリ性の0.05~0.1 mol·L<SUP>-1</SUP>塩化ストロンチウム水溶液で吸収させると,生成した炭酸ストロンチウム微粒子の濁度が炭素濃度に比例することを明らかにした。この新しい原理による小型で安価な全有機炭素(TOC)計を試作し,各種の有機物水溶液および下水や産業排水等への適用性を確認した。なお,本方法で水中無機炭素を分析することもできる。
著者
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奥村 浩
株式会社共立理化学研究所
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岡内 完治
株式会社共立理化学研究所
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石井 誠治
株式会社共立理化学研究所
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浦野 紘平
有限会社環境資源システム総合研究所
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浦野 真弥
有限会社環境資源システム総合研究所
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岡内 俊太郎
株式会社共立理化学研究所
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加藤 研太
有限会社環境資源システム総合研究所
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