位置情報付きtweetによる被害状況の逐次把握可能性の検討
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概要
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東日本大震災発生直後を事例に,位置情報付き tweetを用いた被害地域の逐次把握可能性の検討について報告する.まず,震災発生直後から一週間の tweetデータから位置情報の得られるものを取得し, botなどのアカウントを適宜除外し,時刻,位置情報, user ID,内容などを含む tweetデータのリストを作成した.次に,各 tweetデータを周辺地域の人間活動指標と捉え,カーネル密度推定を用い面的な情報に変換し分布図を作成することで,逐次的・直感的な理解が可能な可視化を行った.さらに,分布図から被害状況の把握を試みた.この際に,平時の人間活動の状態と考えられる DMSP夜間光画像との比較も行った.結果として,位置情報付き tweetデータが,被害状況の面的かつ逐次的把握手段となる可能性を示した.最後に,分布図解釈のための比較データの検討など今後に向けての課題を整理した.