再発をくり返す肝がんサバイバーの入院待機中における睡眠の特徴と影響要因─Actigraph による客観的評価とPSQIによる主観的評価に基づく睡眠
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【目的】再発をくり返す肝がんサバイバーの入院待機中における睡眠の特徴と影響要因を明らかにする. 【方法】肝細胞がんを再発して入院待機中の患者12名の睡眠と倦怠感, 心の健康を分析した. 主観的評価はPSQI-J, 客観的評価はActigraphを用いた. 【結果】対象は平均74.1歳, 再発は平均3.7回であった. PSQI総得点は平均6.7点, 主観的には50%が睡眠不良で入眠や睡眠時間,睡眠の質が悪かった. 客観的には360分未満の睡眠時間が50%,入眠潜時は3~29分で入眠障害はなく, 5分以上の覚醒回数は3.3回であった. 主観的睡眠は睡眠剤内服と倦怠感の強さ, 心の健康の低さが影響し, 睡眠剤内服は入眠後の覚醒時間を短縮した. 睡眠効率が高く, 覚醒回数が少なくても主観的な睡眠の質は悪く, 客観的と主観的評価は一致しなかった. 【結論】肝がんサバイバーの睡眠は, 睡眠剤内服や倦怠感,心の健康への介入の必要性が示唆された.
著者
-
奥園 夏美
福岡大学病院看護部6階南病棟
-
高橋 博美
共立女子大学 看護学部
-
宮林 郁子
福岡大学医学部 看護学科
-
石橋 曜子
福岡大学医学部 看護学科
-
松永 明子
元 福岡大学医学部 看護学科
-
浦 綾子
福岡大学医学部 看護学科
関連論文
- 電子式空気清浄機クリアベールの院内感染防止に関する有用性の検討
- A Study on Usefulness of Clearveil, Fanless Electronic Air Cleaner, for Infection Control in Hospital.
- 学童保育に通う児童のソーシャルサポートと保護者への心理的影響
- 看護学科における国際交流活動の現状と課題 : 韓国啓明大学看護学部との国際交流
- 再発をくり返す肝がんサバイバーの入院待機中における睡眠の特徴と影響要因─Actigraph による客観的評価とPSQIによる主観的評価に基づく睡眠