芳香浴によるパーソナルコンピュータ作業の疲労軽減効果:―生理,心理,免疫学的指標による検討
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概要
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【目的】本研究では,パーソナルコンピュータ (PC) 作業者に,精油を用いた芳香浴を行った.PC 作業を行いながら様々な種類の精油を吸入し,生理,心理,免疫学的パラメータの変化と,心身の疲労軽減の有無について包括的に検討した. 【デザイン】ランダム化クロスオーバー比較試験 【方法】対象者は,平均年齢 22.38 ± 1.30(範囲 21–24)歳の健常男子 8 名であり,試験は京都府立医科大学倫理審査委員会の承認下で行われた.対象者は条件により異なる香りを吸入しながら 120 分間の PC 作業を行った.前後で 10 分間の安静状態を保ち,生理,心理,免疫学的機能を評価した.試験は異なった日に 6 条件(香りなし,グレープフルーツ,真正ラベンダー,ペパーミント,ブレンド A,ブレンド B)で行った. 【結果・結論】精油が PC 作業者の自律神経系,免疫系,心理に影響を及ぼしており,精油の種類によっても生体反応が異なることが示唆された.なかでも特に,ペパーミント精油に疲労軽減効果があることが示された.
著者
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今西 二郎
明治国際医療大学 健康・予防鍼灸学教室
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渡邉 映理
京都府立医科大学医学研究科
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木村 真理
京都府立医科大学医学研究科
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亀井 勉
長崎大学産学官連携戦略本部:ライプツィヒ大学:明治国際医療大学
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クフタ ケニー
山陽学園大学補完代替医療教育研究センター
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亀井 勉
長崎大学産学官連携戦略本部
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