膵がん早期診断の新たな展開
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概要
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近年腫瘍径1cm以内の膵がんは長期予後が期待されると報告されている.従来の診断は,US,造影CTを用いて"腫瘤を拾い上げる"アルゴリズムであったが,小径の膵がんを診断するには"膵管の異常"を捕捉することが重要である.USで間接所見である膵管拡張,膵嚢胞性病変を拾い上げ,次いでEUS,MRCPを積極的に介入させるアルゴリズムの構築,詳細なERCPを応用した複数回の膵液細胞診も重要である.一方,危険因子の理解・啓蒙を基軸とした地域病診連携の推進,USを基軸とした検診の整備,膵がん患者家族の登録制度,非侵襲的なメタボロニクスなどを考慮した,要精検者の効率的なスクリーニング体制の構築も求められる.
- The Japanese Society of Gastroenterologyの論文
著者
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花田 敬士
JA広島厚生連尾道総合病院消化器内科
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飯星 知博
JA広島厚生連尾道総合病院消化器内科
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花田 敬士
Ja広島厚生連尾道総合病院 内視鏡センター
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飯星 知博
JA広島厚生連尾道総合病院 内視鏡センター
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