W6-2 アトピー性皮膚炎
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アトピー性皮膚炎の発症機序は,皮膚バリア機能異常,免疫・アレルギー学的異常,そして痒みの異常,という大きく3つの側面から捉えることができる.特に,フィラグリン遺伝子変異によるバリア異常が尋常性魚鱗癬のみならずアトピー性皮膚炎や気管支喘息の原因となっていること,表皮角化細胞からのTSLPやTARCの過剰産生がアトピー性皮膚炎におけるTh2型反応を誘導していること,痒みにセマフォリンやIL-31が関与していることなどが明らかとなった.従来の研究は,これら3つの因子を別個のものと捉えがちであった.本セミナーでは,3つの側面の連関に着目しながら皮膚アレルギー発症の謎を解き明かし,これらの知見が臨床現場に役立つことを目指して講演したい.また,近年進んでいる皮膚のライブイメージング法を用いた皮膚免疫応答の動画も幾つかご紹介させて頂く.
著者
関連論文
- 47.産業科学物質のin vitroでのアレルギー性及び光アレルギー性評価(第27回産業医科大学学会総会 学術講演会記録)
- 44.職業性皮膚疾患ネットワーク構築(第26回産業医科大学学会総会 学術講演会記録)
- S2-3 皮膚免疫反応におけるTregの役割(S2 アレルギー病態におけるレギュラトリーT細胞の役割をめぐって,シンポジウム,第60回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- W8-3 マウスアトピー性皮膚炎モデルのヒトの病態との関連性(W8 動物モデルによる病態解明の進歩,ワークショップ,第60回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- S6-2 フィラグリンの異常とアトピー性皮膚炎(S6 アトピー性皮膚炎の病態解明と治療の最前線,シンポジウム,第60回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- SS6-1 表皮細胞とフィラグリン(アレルギー疾患とStructure Cells,第58回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- ES3-1 アトピー性皮膚炎の発症機序におけるバリア,免疫,痒みの三位一体論(アトピー性皮膚炎に対する治療戦略,第59回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- S4-1 Th17とアトピー性皮膚炎(アトピー性皮膚炎の病態解明と新しい治療戦略-バリア障害とTh2免疫応答-,第58回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 皮膚免疫細胞の形と動態
- ES14-1 アトピー性皮膚炎(ES14 アトピー性皮膚炎,教育セミナー,第61回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- S13-4 皮膚免疫反応における好塩基球の新たな役割(S13 マスト細胞・好塩基球欠損マウスを用いたアレルギー疾患の病態解明,シンポジウム,第61回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- S20-4 皮膚免疫,アレルギーのライブイメージング(S20 New advances in allergy and immune regulation by imaging analysis,シンポジウム,第61回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- ES16 アトピー性皮膚炎の発症機序のupdateと皮膚のライブイメージング(教育セミナー16,第62回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- W6-2 アトピー性皮膚炎