逐次抽出試験及び溶出試験による浄水処理発生土中の放射性セシウムの安定性に関する評価
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概要
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群馬県では北部,西部の山間部を中心に,福島第一原子力発電所事故による放射性セシウムが降下していることが,国や県等の調査により明らかとなり,現在も群馬県の湖沼,河川の底質や周辺土壌の本格的な放射性セシウムの測定が行われている.本研究グループでは,桐生市浄水場の浄水処理発生土について,pH調整溶媒による溶出試験と逐次抽出法による化学形態別分析を行っている.ここでは,2011年から2013年にかけて発生土からの放射性セシウムの濃度及び再溶出の可能性を調査した.その結果,1)発生土の放射性セシウム濃度は,震災発生直後に比べ減少傾向にあること,2)原水濁度の月間平均値と発生土中の放射性セシウムとの間に正の相関が見られたこと,3)多段階のpH調整溶媒を用いた溶出試験より,最終処分場において酸性雨等の侵入による再溶出の危険性は低いこと,4)逐次抽出試験による放射性セシウムの化学形態別分析より,発生土のほとんどは自然界には溶出されにくい残留物態あるいは酸化物態の形態で存在していることが明らかとなった.
著者
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齋藤 陽一
桐生市水道局
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板橋 英之
群馬大学理工学研究院環境創生部門
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森 勝伸
群馬大学理工学研究院環境創生部門
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相澤 省一
群馬大学理工学研究院分子科学部門
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小池 優子
群馬大学大学院工学研究科応用化学生物化学専攻
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松島 亮
桐生市水道局水質センター
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中島 信洋
桐生市水道局水質センター
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角田 欣一
群馬大学理工学研究院分子科学部門
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齋藤 陽一
桐生市水道局水質センター
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