酸化マグネシウム共存下における植物由来成分の抗菌性とイネいもち病防除効果
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概要
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酸化マグネシウム(MgO)共存下における、ローズマリー、タイム、セージおよびクローブ等の植物由来成分の抗菌性を細菌の増殖に伴い発生する二酸化炭素およびメルカプタン発生量から評価した。その結果、ローズマリーおよびクローブは72時間経過後でも二酸化炭素(CO2)およびメルカプタン発生を抑えていることが明らかとなった。次に、高いCO2およびメルカプタン発生抑制効果が認められたローズマリーおよびクローブをMgO共存下でイネの苗いもち防除効果を調べた結果、化学農薬(ベンレートT水和剤)の処理には劣るものの発病率は抑制され、それぞれ蒸留水(DW)処理区に対して危険率1 %と5 %で有意性が認められた。これらの防除効果を、ポリフェノールとMgOが反応して生成する過酸化水素、MgOおよびポリフェノールの相乗効果として議論した。