職域におけるHCV感染の状況

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概要

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職域において1992年4月より1993年12月までに成人病検診を受診された7,915例についてHCV抗体を測定し,その結果について検討した。抗体陽性率は1.32%で抗体陽性例の約半数がGPT値正常であり,抗体陽性例全例にHCV-RNAを検索した結果89.5%が陽性を示した。また,肝生検を施行し得た抗体陽性かつRNA陽性44例のうちGPT値持続正常を示した11例の肝組織所見はいずれも慢性肝炎の像を示した。HCV抗体陽性例においてはGPTが正常であっても,詳細な検索と長期の観察が必要と考えられた。

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