血清フルクトサミン値の個人内変動と蛋白補正の意義
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概要
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健常者個人の生理的変動の態様に関して,同一個人の血清フルクトサミン(FRA)値が1年6カ月間継続観察され,また日中日内変動として諸種要因が検討された。健常者のFRA値は,通常の食事,運動,飲酒,喫煙などによる影響をほとんど受けず,また年間を通じて個人内のFRAレベルは比較的一定した値を個人ごとに保持していることが示された。 しかし同時に,FRA値は血清蛋白量の増減に併行して容易に変動するほか,個人ごとの日内変化の観察においては,血中に共存する他の干渉成分からの影響の受け方に差が見られるために,単一な蛋白補正だけでは十分に補正しきれない問題が横たわっていることが示唆された。
- 公益社団法人 日本人間ドック学会の論文
著者
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鈴木 啓吾
財団法人静岡健康管理センター
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加瀬沢 信彦
財団法人静岡健康管理センター
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新里 光子
財団法人静岡健康管理センター
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村上 博美
財団法人静岡健康管理センター
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村松 かおり
財団法人静岡健康管理センター
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中村 佳子
財団法人静岡健康管理センター