血清総ビリルビン値の基準値設定に関連した因子に関する検討
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概要
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健康診断の際に測定した血清総ビリルビン値を検討した。血清総ビリルビン値の測定は,平成13年1月から12月までの間に当クリニックを受診した11,182名を対象に,前日の夕食後は絶食して空腹状態で採血したものを用いた。その結果,現行の基準値上限,すなわち1.2mg/dl以上の者が1,014(9%)であった。これらを統計処理し,ヒストグラムを作成した結果の95%信頼区間は0.3~1.4mg/dlであった。このように一般の基準値よりも高値を呈した原因について,健康成人10名を対象に空腹時,摂食後3時間で血清総ビリルビン値を測定し比較検討したところ,有意差をもって空腹時で高値を示した。以上の結果から,空腹時検査を原則とする健診や人間ドックでは,これらの事実を判定の際に考慮すべきであると考えた。
- 公益社団法人 日本人間ドック学会の論文
著者
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北島 武之
医療法人財団立川中央病院附属健康クリニック
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北村 美穂
医療法人財団立川中央病院附属健康クリニック
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青柳 多美江
医療法人財団立川中央病院附属健康クリニック
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木村 礼子
医療法人財団立川中央病院附属健康クリニック
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進士 君枝
医療法人財団立川中央病院附属健康クリニック
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守谷 悦男
医療法人財団立川中央病院附属健康クリニック
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木村 篤人
医療法人財団立川中央病院附属健康クリニック
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木村 篤人
医療法人財団 立川中央病院附属健康クリニック
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