人間ドック受診者における骨密度測定の有用性
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概要
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わが国の高齢化を背景に,骨粗鬆症及び骨折を予防する目的で骨検診が実施されている。当施設でも,平成10年4月より人間ドックのオプション検査として腰椎骨密度検査を実施している。平成10年度の人間ドック受診者女性534名の内164名が骨密度測定検査を受けた。腰椎DXA法による原発性骨粗鬆症の診断基準(2000年改訂版)を採用し,YAW(若年成人平均値,20~44歳)を基準に骨塩量を評価した。その結果,YAM80%未満70%以上の骨塩量減少は28名,YAM70%未満の骨粗鬆症は8名であった。骨粗鬆症8名のうち5名は婦人科受診加療中であり,自覚症状のない健康と称される受診者に対しても,骨密度測定検査の有用性が確認された。これからも,受診者の拡大と共に,骨密度測定異常者に対して追跡調査を行いたい。
- 公益社団法人 日本人間ドック学会の論文
著者
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岩崎 二郎
茨城県厚生連
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田辺 敬子
茨城県厚生連取手協同病院放射線科
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松田 孝一
茨城県厚生連取手協同病院放射線科
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近藤 久子
茨城県厚生連取手協同病院放射線科
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西園 孝宏
茨城県厚生連取手協同病院放射線科
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佐藤 稔
茨城県厚生連取手協同病院健康管理センター