ノルエピネフリンによる血圧サポートが必要となった PCI症例の検討
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概要
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経皮的冠動脈インターベンション(PCI)中の症例の急変はスタッフに過度の緊張を強いるため,常にインシデント発生の危険性を孕んでおり,迅速かつ的確に対処するためには血行動態が不安定化するリスクの高い症例の把握が肝要である.われわれは,2010年1月より2011年5月までに当院でPCIを施行した連続316例について,治療中にノルエピネフリンによる血圧サポートが必要となった症例を抽出し,不要であった症例と比較することでリスク因子の検討を行った.その結果,年齢,高LDLコレステロール血症,急性冠症候群,右冠動脈治療時および血管径などの予測因子が得られた.また,ノルエピネフリン使用例の79%が複数回投与を要したという結果に基づき,ノルエピネフリンの単回使用後にシリンジポンプを用いて持続投与が開始可能な状態とすることをルーチン化している.PCI時にノルエピネフリンによる血圧サポートを必要とする症例の予測因子が得られ,今後のリスク管理に有用であると考えられたので報告する.
著者
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竹内 靖夫
Department of Cardiovascular Surgery Kanto Teishin Hospital
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河合 靖
Department of Cardiovascular Surgery, Nishiarai Heart Center Hospital
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鈴木 ゆき
Department of Cardiology, Nishiarai Heart Center Hospital
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古木 優帆
Department of Nursing, Nishiarai Heart Center Hospital
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重城 健太郎
Department of Cardiology, Nishiarai Heart Center Hospital
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関口 治樹
Department of Cardiology, Tokyo Women's Medical University Hospital
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齊藤 克己
Department of Cardiology, Nishiarai Heart Center Hospital
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天野 宏
Department of Cardiovascular Surgery, Nishiarai Heart Center Hospital
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関口 治樹
Department of Cardiology, Tokyo Women's Medical University Hospital
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竹内 靖夫
Department of Cardiovascular Surgery, Nishiarai Heart Center Hospital
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