認知症の画像診断
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概要
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わが国では65歳以上の認知症有病率が14%程度と推定されており, 高齢化に伴って今後も増え続けるといわれる. 近年の画像診断技術の発展は目覚ましく, アルツハイマー病をはじめとする変性性認知症の診断に大きく貢献している. 構造画像では, 以前は非変性性認知症の除外診断が主目的であったが, 最近では, アルツハイマー病での海馬や嗅内野の萎縮など, 積極的に認知症を鑑別するようになってきている. また機能画像においては脳血流SPECT, FDG-PETで各種疾患による特徴的な血流・代謝低下を捉えることにより認知症の鑑別に役立っている. その他アミロイドβタンパクの脳内沈着を画像化するアミロイドイメージングをはじめとし, 生体病理診断のための新技術も発展している. 今回は, 早期診断や治療薬の開発などにますます重要となってきている, 認知症の画像診断について概説する.
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