大陸縁辺の後期始新世火山活動:東北日本男鹿半島,かぶき岩の火山岩相
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概要
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男鹿半島西部北西海岸のかぶき岩は,後期始新世の玄武岩質安山岩アア溶岩・枕状溶岩,デイサイト火砕流堆積物とラハール堆積物などの火山岩再堆積物からなる.陸上火山噴出物と水底火山噴出物との共存は,当時のかぶき岩が水際にあったことを示す.かぶき岩から連続するこれらの岩石は,周辺地域において同時期の,北東南西方向に延びた平行岩脈群と同方向の正断層群と共存しており,前期中新世に日本海が急速に拡大する前の,火山活動を伴いながらゆっくり沈降する展張場に噴出したと考えられる.
著者
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山岸 宏光
Niigata University, Institute of Science and Technology
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大口 健志
Akita University
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小林 紀彦
INPEX Corporation, Eurasian, Middle East and Africa Business Division
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鹿野 和彦
AIST, GSJ, Institute of Geology and Geoinformation