深部静脈血栓症の早期発見と予防・対策—可溶性フィブリンモノマー複合体測定の意義—
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概要
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●要 約:深部静脈血栓症(DVT)の早期発見を行うために,整形外科手術38例,外科手術29例,非手術35例に対して,可溶性フィブリンモノマー(SFMC)とDダイマーの測定を行った.両者とも高値のものでは,DVTの発症に十分注意を払い,必要と判断すればエコー検査を行うべきである.DVTと診断された場合,SFMC,Dダイマーとも上昇しているものは急性期静脈血栓症であり,SFMCが正常でDダイマーが正常あるいは軽度の上昇にとどまるものは慢性期静脈血栓症と考えられた.慢性期静脈血栓症の診断は全例エコー検査にて行った.