皮膚科で下肢静脈瘤外来を開設して
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概要
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●要 約:当院では大伏在静脈の内翻式ストリッピング術を,大腿神経ブロックとTLA(tumescent local anesthesia)併用麻酔で行っている.術中に下腿をミルキングし,総大腿静脈と大伏在静脈を確認している.2010年入院手術を行った症例は120例,152肢で,このうち大伏在静脈ストリッピング術は121肢だった.152肢のうちCEAP分類でC4以上の皮膚症状を伴ったものは52肢で34.2%を占めた.一般の皮膚科外来で下腿潰瘍などの下肢静脈瘤に伴う皮膚症状を診察する機会は多いが,下肢静脈瘤が原因ではなく,壊疽性膿皮症や血管炎などの症例もあるため,皮膚科医は的確な診断をし,治療の方向性を示す必要がある.
著者
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