大伏在静脈ループ型転位内シャントの臨床検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
●要 約：上肢での透析用内シャント再建が困難となった患者14人に大伏在静脈ループ型転位内シャントを作成した．症例は男性7例，女性7例であり，平均64.1歳であった．全例で術後に透析での使用が可能であった．慢性期に鼠径部リンパ嚢腫の感染を1例に，穿刺部出血を1例に認めた．7例でシャント狭窄をきたし，各々1～16回のPTA(経皮経管的血管拡張術)を施行した．一次開存率は1年で32.7%，2年で0%，二次開存率は1年で70.1%，2年で46.8%であった．比較的太い血管を用いた吻合ができるため術後早期からシャントの使用が可能となるなどの利点もあり，人工血管使用による感染の危険などがある症例では施行しても良い術式と思われた．
著者
関連論文
- 術直後にSIADHを発症した肺扁平上皮癌の1例(第46回肺癌学会北陸支部会 北陸支部 支部活動)
- 肺野型腺癌と肺門型扁平上皮癌の同時重複の2例(第25回日本気管支学会総会)
- 1.肺野型腺癌と肺門型扁平上皮癌の同時重複の2例(第32回 日本気管支学会北陸支部会)
- 術直後にSIADHを発症した肺扁平上皮癌の1例
- P-45 肺癌手術症例における3D-CTA(3次元CT血管画像)の有用性についての検討
- 猫咬傷による橈骨動脈瘤の1例
- 保存的治療が可能であった上腸間膜動脈解離の2症例
- P-546 胸腔内出血を繰り返し死亡したvon Recklinghausen病の1例 : 出血部位及び動脈病変に関する考察(症例7)(一般示説55)
- CT上完全スリガラス陰影を呈する限局型細気管支肺胞上皮癌に対する積極的縮小手術としての鏡腔鏡下肺部分切除の妥当性
- 足病変の原因疾患 血管疾患--動脈・静脈・リンパ管疾患の診断と治療 (はじめよう!フットケア--足病変の知識からケアの実際まで) -- (第2章 フットケアを始めるための基礎知識)
- P-202 若年女性に発症した月経随伴性気胸の一例(一般示説30 月経随伴性気胸,世界をリードする呼吸器外科医に!,第23回日本呼吸器外科学会総会)
- 異時性多発肺癌手術症例の検討(21 多発癌・重複癌, 第46回 日本肺癌学会総会)
- 高齢者肺癌手術症例の検討(2)(20 高齢者肺癌, 第46回 日本肺癌学会総会)
- 解離性腹腔動脈瘤に対して瘤切除, バイパス手術を行った1症例
- 尺骨動脈-尺側皮静脈シャントの臨床検討
- 大伏在静脈ループ型転位内シャントの臨床検討
- 大伏在静脈ループ型転位内シャントの臨床検討