当院でのstrippingとEVLAの比較
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概要
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●要 約:当院で2010年度に同一術者が下肢静脈瘤に対し施行した大伏在静脈抜去術(stripping)と1470 nm diode laserによる血管内レーザー治療(EVLA)各20例の手術経過を比較した.対象は38~73歳のCEAP分類C2~5の大伏在静脈瘤の患者で,stripping群は全身麻酔,EVLA群は静脈麻酔+TLAで施行し,器械セットは術式ごとに同一とした.ドプラーエコーおよび3D-CTにて静脈瘤を評価し,患者希望で術式を選択した.EVLA群の方が手術室内滞在時間は短かった.両群とも術後3日間の鎮痛剤内服で疼痛は自制内で,深部静脈血栓症などの重篤な合併症症例はなかった.術後1週間での皮下出血はstripping群で15例と多かった.EVLA群では残存血管内の血栓化部位に違和感を2例で認めたが,術後1カ月でほぼ消失した.術後1カ月までの治療経過や患者満足度には大きな相違はみられなかった.
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