新奇粘着性ポリマーの開発とヘアスタイリング製品への応用
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概要
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ヘアスタイリング剤は,その時代の髪型やファッションの流行に合わせ,さまざまな剤型の変遷をたどってきた。これらヘアスタイリング剤は一般的に固定力とアレンジ力の2軸で評価されるが,この2つの因子は背反事象であり,両立は難しい。われわれはこの課題を解決するため,粘着性を特徴とするポリアクリレートクロスポリマー-3 (Polyacrylate Crosspolymer-3)を開発した。ビニル系,アクリル系のポリマーに代表される従来のヘアスタイリング剤用のポリマーは,スタイルを保持することを目的として設計したため,固定には長けているが,アレンジや再整髪が難しい。そこでわれわれは,従来ヘアスタイリング剤で「べたつき」として認識されてきた「粘着性」をあえて発現させることで,1 つのポリマーでアレンジ力と固定力との両立を試みた。ポリマーのガラス転移点 (Tg)を低く設計すること,架橋部位を導入することにより,粘着性を発現させることができた。このポリマーを用いることで,新しいスタイリング剤の開発が可能となった。
著者
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清水 秀樹
株式会社資生堂 リサーチセンター
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藤山 泰三
株式会社資生堂 リサーチセンター
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古田 拓也
互応化学工業株式会社
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宮沢 和之
株式会社資生堂 リサーチセンター
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佐々木 泉
株式会社資生堂 リサーチセンター
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倉島 巧
株式会社資生堂 リサーチセンター
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松村 正人
互応化学工業株式会社
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豊田 智規
株式会社資生堂 リサーチセンター