使用済み燃料横型サイロ貯蔵施設の基本設計
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概要
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横型サイロ貯蔵施設は, 米国で実用化された軽水炉の使用済み燃料乾式貯蔵システムであり, 我が国の使用済み燃料中間貯蔵施設の候補概念の一つであることから, 経済性向上, 日本の安全審査指針・技術基準, 貯蔵燃料の仕様, 耐震条件等との適合性を考慮して, 我が国向けの横型サイロ貯蔵施設の開発を進めてきた. 横型サイロ貯蔵施設の設計に当たっては, 日本の条件に適合させるため, 除熱性向上, 遮へい性能向上, 耐震性向上および貯蔵密度向上の改良を行った.また, キャニスタ内伝熱流動実験を実施し, キャニスタ内のヘリウムの自然対流が使用済み燃料の除熱に寄与し, また, キャニスタ内圧を高めることで効果が促進されることを確認した.この結果より, キャニスタにはヘリウムを充填し, 加圧することとし, 設計に反映した. 米国での実績に加え, 本研究の成果により横型サイロ貯蔵方式の使用済み燃料貯蔵施設の日本での適合性を確認できた.
- 一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会の論文
著者
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中田 哲夫
Reserch & Development Department Power Plant Division Plant & Infrastructure Engineering Company Kawasaki Heavy Industries, LTD
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高橋 伸行
Kanto Technical Institute, Kawasaki Heavy Industries, Ltd.
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南 了悟
Reserch & Development Department Power Plant Division Plant & Infrastructure Engineering Company Kawasaki Heavy Industries, LTD