廃棄体回収に関わる塩水を利用した緩衝材の分解除去方法の検討
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概要
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高レベル放射性廃棄物地層処分においては, 何らかの理由により, ベントナイト緩衝材を撤去して定置した廃棄体を回収する場合があると考えられる. 塩水によって緩衝材を分解してスラリー状にして除去する方法に着目し, その適用の可能性と基礎的な特性を調べるために, 塩水 (NaCl水溶液) と小型の模擬緩衝材を用いた要素実験を行った. ベントナイトおよびケイ砂で構成されている模擬緩衝材は, 濃度3~4wt%の塩水に浸漬することで容易に粘着性を失って分解すること, 分解した材料と塩水のスラリーは短時間で沈殿すること, を確認した. また, 小型の模擬緩衝材に塩水を噴射する実験を行った結果, 塩水を噴射する方法は緩衝材を効率よく除去する上で効果的であることが判った.
- 一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会の論文
著者
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沖原 光信
Civil Engineering Div., Shimizu Corporation
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石井 卓
Institute of Technology, Shimizu Corporation
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斉藤 亮
Institute of Technology, Shimizu Corporation
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岩佐 健吾
Civil Engineering Div., Shimizu Corporation
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張 至鎬
Institute of Technology, Shimizu Corporation
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鈴木 啓三
Laboratory of Environmental Geology, Hokkaido University