多重人工バリアシステムを有する放射性廃棄物処分施設の安全性能評価手法に関する考察
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概要
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本稿では, 多重バリアシステムを有する放射性廃棄物処分施設の安全性能評価手法について提案する. 本稿で提案する手法は, 我が国において既存の放射性廃棄物処分施設に対しておこなわれた安全評価で用いられている移行率モデルの概念に基づいている. 提案する安全評価手法の有利な点は, 複雑な数値シミュレーションを多用することなく, 廃棄体からの溶出率を考慮した人工バリアシステム (EBS) からの放出フラックスを算定でき, さらに, 人工バリアが有する遅延性能, 低透水性能, 及び低拡散性能の3つの性能指標からなる移行率を提案・採用している点である. また, 本稿で提案する安全性能評価手法を用いて, 人工バリアからの放射性核種の放出フラックスに対して感度解析を行い, 廃棄体からの溶出率, 移行率, 及び人工バリアからの放射性核種の最大放出率による相図を作成し各パラメータの影響度を整理した.
- 一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会の論文
著者
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畑 明仁
Taisei Corporation, Nuclear Facilities Division
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鈴木 俊一
Taisei Corporation, Nuclear Facilities Division
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青木 広臣
Japan Nuclear Energy Safety Organization, Safety Standard Division
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川上 博人
Japan Nuclear Energy Safety Organization, Safety Standard Division
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本島 貴之
Taisei Corporation, Nuclear Facilities Division