摘出ブタ虹彩の瞳孔縁収縮作用に及ぼすヒスタミン効果に関するCCDカメラを用いた解析
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概要
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本研究の目的はCCDカメラを用いたブタ虹彩の瞳孔縁に及ぼすヒスタミン効果を調べることである。瞳孔縁を含む新鮮な虹彩組織片を、グルコース(最終濃度、5g/L)、塩化カルシウム(最終濃度、0.56g/L)を添加した飽和酸素化したハンクス平衡塩溶液で満たした35mm培養ディッシュに漬けて37℃、3分間、ヒスタミンに感作させた。瞳孔縁の収縮度はCCDカメラに収録した映像から算出した。その結果、ヒスタミン1x10<SUP>-8</SUP>~1x10<SUP>-4</SUP>Mの範囲で瞳孔縁の収縮度とヒスタミン濃度における濃度-反応曲線が得られた。ヒスタミン1x10<SUP>-5</SUP>Mの瞳孔縁収縮作用における拮抗作用は、H<SUB>2</SUB>受容体拮抗薬であるシメチジンとファモチジン、およびアトロピンで認められなかったが、クロルフェニラミン(1x10<SUP>-4</SUP>M)で認められた。以上より、今回の<I>In Vitro</I>実験系はヒスタミン誘発瞳孔収縮の検討に有用であった。
著者
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