メタボリックシンドロームに関連する生活習慣の検討
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概要
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目的:メタボリックシンドローム(MS)と関連する生活習慣を探る.方法:2008年6月~12月までに当クリニックの人間ドックを受診した14,762名(男性8,441名,女性6,321名,年齢23~80歳,平均年齢49.2歳)について,生活習慣に関する問診項目と年齢,性別について,MSとの関連につき単変量解析を行い,さらに関連を認めた項目に対して多変量解析を行った.MSの構成要素である高血圧,脂質異常,高血糖についても,同様に解析を行った.結果:14,762名のうち,MS群1,343名,非MS群12,109名であった.MSの危険因子として有意であったのは,男性,食事速度,就寝前の夕食,年齢,外食頻度,飲酒量,生活習慣の改善であった.負の関連因子としては,軽運動,歩く速度,規則的な食事,野菜摂取が有意であった.高血圧,脂質異常,高血糖に関連する生活習慣にも,それぞれ若干の違いが認められた.結論:MSの改善のためには,今回関連を認めた項目に特に注目することが効果的である.また,MSの構成要素の何が異常かによって,各ケースに沿った対応も可能であると考えられる.
- 日本人間ドック学会の論文
著者
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近藤 淳
医療法人 大宮シティクリニック
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中川 高志
医療法人 大宮シティクリニック
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小椋 真佐子
医療法人 大宮シティクリニック
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長島 淳子
医療法人 大宮シティクリニック
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飯田 香
医療法人 大宮シティクリニック
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河村 万紀子
医療法人 大宮シティクリニック
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橋西 真由美
医療法人 大宮シティクリニック
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栗本 三枝子
医療法人 大宮シティクリニック
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森山 優
医療法人 大宮シティクリニック
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中川 一美
医療法人 大宮シティクリニック